光が差し込む 始まりは灰色
そんな朝に甘すぎるマーマレードを塗りたくる
僕は黙って飲み込んで
今日も小さな箱の中に閉じ込められる
この世界の住人は
スマホと薬と歪んだロックとぼやけた人影
いっそ目を瞑った方が楽だって
だから今日も僕はこっそり遊びに行くんだ
袖をまくってさ
ここは僕しかいないユートピア
花が咲いてたら名前をつけよう
とびきり素敵な名前を
この花がすぐに散ってしまうと知っていても
大人は僕の世界を否定する
皆つまりさ
僕が生きることなんて認めてくれないんだろう
イェイ 世界が崩れてゆく
終わらない毎日にスノードロップを
キラキラ光ってるはずのこの世界も
僕には霞んで見えるんだ
イェイ 夢はマボロシのまま
眠くて眠くて仕方がないんだ
だからララバイを聞かせてくれないか
こんな僕を許してくれないか
もう生きられないって
布団にこもって泣いてた
何も変わらない 何も変えられない
変わるのは 今日が明日になるだけ
僕の周りでは人が流れて
止まることなんて許されなくて
これだったら夢の方がまだマシだって
夢なんてすぐに覚めて涙に変わって
気がついたらもう
光が差し込む 始まり灰色
そんな朝に甘すぎるマーマレードを塗りたくる
今その動きがゆっくりと止まる
頰を伝うその温もりも忘れて
た す け
イェイ 心が壊れてく
終わらない人生にスノードロップを
こんな世界はもう耐えられないって
生まれ変わったらまた会おうぜ
イェイ もう遅い何もかも
誰も僕のことなんて見てないと信じて
だからララバイを聞かせてくれないか
こんな僕に「死」を与えてくれないか
涙が落ちる前の昇る陽を
君もどこかで見ているかな
何も変わらない幸せな風景
始まりの灰色は夢になりサヨウナラ
やがて静かに笑ったお前は
「これでよかったんだ」と呟いて
その手を 離した
