それはとても晴れた日で。。。

未来なんていらないと想ってた、うつと戦う18歳のブログ。

詩「スズラン。」についてのあれこれ。

どうも、くろです。

今日も普段通り日記を書こうとしたんですが、

内容が「1日中ゴロゴロしていた」で終わってしまうので、

前々から言っていた、僕が妄想を加速させまくって書いた詩、「スズラン。」についてネタバレや裏設定などを書いていこうと思います。

まずはこれを読んでからお願いします。

 

kurikinton1623206.hatenablog.com

 

正直、いらない考察まで入ってしまうので、

「自分なりに解釈したからそれ以上の答えはいらない」という方にはオススメできません。

それだけは書いておきます。

ではまず、表向きの設定から。

登場人物は「僕」と「スズラン」の2人です。

 

 

「僕」・・・・・・男子高校生。スペック普通。恋愛経験値ゼロに等しい。

相合傘している時に緊張しすぎて「好きな食べ物は何ですか」と口走ってしまうくらいウブ。

 

 

「スズラン」・・・・・・黒髪のロング、白いワンピースを着た、どこか大人びた女性。ぶっちゃけ作者の好みを具現化したもの。できればメガネをかけさせたかった。(真顔)

読み進めていくうちに、彼女が人間ではないことが発覚していく。

 

 

「僕」は「スズラン」と接していくうちにお互いに徐々に惹かれていくが、

最終的には「スズラン」が消えてしまう。

それでも僕は忘れないということを彼女に誓ってエンド。

これが表向きの物語です。

が、正直謎なところだらけですよね。

一番最初の「スズラン」の発言らしきところから?だと思います。

しかし、そこを語るにはまず裏設定を語らなければいかんのです。

かなり暗く、衝撃を受けると思いますが、どうぞ。。。

 

 

 

「僕」・・・・・・実は自殺志願者。死に場所を探しに放浪する毎日を送る中、「スズラン」という光に出会う。

 

 

「スズラン」・・・・・・鈴蘭の精と見せかけて、実は彼女は"死神"。

偶然ある丘で「僕」と出会う。

 

 

はい、そこざわつかなーい。

順を追って説明していきますね。

「僕」は死に場所を探して放浪している。

ある丘で「スズラン」に出会う。

目が合ったことに彼女は衝撃を受ける。

なぜなら彼は寿命がまだあるにも関わらず、自分のことが見えるから。

死神が見える=死期が近い。

そこで彼女は「僕」に微笑みかけ、彼との接触を図る。

「僕」は「スズラン」と接することで、辛いことを一時的に忘れられる毎日を送るようになっていった。

彼女は彼女で、死神であるにもかかわらず、まだ彼の命を奪うべきではないと考える。

そして彼らは毎日会う日々を送っていく。

「僕」は純粋に彼女に会うため、

「スズラン」は彼を死なせないため。

2人の目的は違えど、2人で過ごす時間はどちらにとっても特別だった。

「僕」は彼女に恋をすることで絶望していた世の中に光が射すようになり、

「スズラン」は人の命を奪い、人の涙しか見てこなかった彼女にとって、彼の笑顔を見ることはとても新鮮であり幸せだった。

だがここで1つ疑問が。

雨の日、「僕」は「スズラン」に好きな食べ物を聞く。

それに対して彼女は「陽の光と水が好きよ」と答える。

ということは彼女は死神ですが、生前は彼女は人ではなく鈴蘭の可能性がありますね。

ここは冗談と捉えるのもよし、生前は鈴蘭と捉えるのもよしです。

では、話を戻しますね。

雨の日、「僕」は「その笑顔は きっと 長くは続かないのでしょう」と悟ります。

 それはなぜか。

彼は「スズラン」と接することで、徐々に死のうとする意思が薄れていきます。

むしろ生きたい。

そう願いつつある彼に変化が。

記憶が、薄れていっているのです。

「スズラン」に関しての記憶が。

毎日彼女と会うたびに記憶が薄れていく。

顔、声、過ごした時間が思い出せなくなってくる。

そこで彼は直感で悟るのです。

もう長くは会えない。。。

「その笑顔は きっと 長くは続かないのでしょう」と。。。

それでも彼は毎日彼女に会いに行きます。

彼女の存在を忘れないように。

そしてある夜の日、決意をして彼女に自分の過去を話します。

彼女はその過去をすでに知っていました。

彼女が知りたかったことは1つ。

 

 

「私はあなたの光になれたかな」

 

 

「なれたよ」と言う「僕」に嬉しさを感じるともに、

それは彼との別れを意味していることも悟ります。

そして彼女は「バカね」と言います。

しかしこの時、彼女は笑っていません。

自分自身に言ったのです。

 「僕」と会えなくなること、彼が自分を忘れてしまうことを嬉しくも、悲しく思うのです。

そこで初めて、彼女は「僕」のことが好きだと気づくのです。

死神の自分がある男の子を助け、しかも恋をしてしまう。

そのことに対して「バカね」と言ったのです。

ここで最初に戻ります。

最初のこのフレーズ。

 

「お願い 忘れて

どうか私のことは

あなたはいつか 私を忘れてしまうでしょう」

 

 

これは、彼女の願いでもあり、悲しみでもあるのです。

死神である自分から遠ざかることを嬉しくも思い、

そんな自分を忘れてしまうことを悲しく思う。

そんな思いを込めて呟いたフレーズなのです。

 

 

そしてついに、別れの日がやってきます。

「スズラン」がぼやけて見える。

今にも消えそうなほどに。

「僕」は彼女とさよならの日だと悟ります。

しかし彼はまだ彼女にあの言葉を伝えていません。

 

 

「大好きなんだよ スズラン

愛してるんだよ スズラン」

 

 

ようやく伝えることができたこの言葉。

彼女はキスをしました。

そして彼女はこう伝えます。

 

 

「命はいつか消えるものよ

でもあなたはまだ消えないで

たとえ 私のことを 忘れてしまったとしても」

 

 

彼女は泣きながら言いました。

それが彼女の本当の願いだから。

でも「僕」は。。。

 

 

「泣かないでよ スズラン

この僕が おじいさんになっても

何十年 何百年 経とうが君のことを 忘れやしないよ

僕は生きるよ スズラン

それが君の願いだから」

 

 

そう、「スズラン」の願い。

それは「僕」に生きて欲しいと思うとともに、自分も忘れないで欲しいということ。

その言葉を聞いて彼女は満足気に笑います。

とても嬉しかったんです。

初めての感情が芽生えます。

そして彼女は初めて白い頬を赤く染め、こう言うのです。

 

 

「ありがとう 大好き」と。。。

 

 

名前もこの時初めて呼びます。

抵抗があったのです。

人間と死神は決して結ばれない。

その壁を壊す証として、彼女は初めて名前を呼ぶのです。

生きることを決意した「僕」はついに「スズラン」が見えなくなります。

記憶も薄れていきます。

それでも「僕」は「忘れない」と言います。

そうすれば、彼女の笑顔にまた会えるから。

そう信じて、彼は運命に抗うのです。

彼女もまた信じます。

彼は必ず私のことを忘れない。。。と。

 

 

「僕が君を忘れなければ

いつか また 会えるよね

スズラン」

 

 

これで考察終わりです。

長かったですね。。。

お疲れ様でした。

どうだったでしょうか。

少しでも、もやもやが解決してくれたら、でも、少しもやもやした方がこの詩が輝けたのかなあなんて思うのですが。。。

とりあえず、これがこの詩の真実です。

妄想が膨らみすぎました。(笑)

でも、書いてて楽しかったです。

いつかまたこんな感じの詩が書けたらなあと思います。

あと考察も。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

どうか、「スズラン」を忘れないでくださいね。

 

 

最後に。。。

スズランの花言葉って知ってますか?

 

 

「再び幸せが訪れる」

 

 

おっと、このくらいにしておきましょうか。

「スズラン」の笑顔は、また「僕」に咲いてくれることでしょう。