「自分について2」の続きです。
なるべく無理せず治していこうといっても、僕が通っているのは進学校。
そして所属している部活は学校でトップを争うほど大変だと言われる陸上部。
疲労からくるうつがそんな状態では治るはずもありません。
無気力のまま期末テストに突入。
運良く赤点は回避することができました。
ほとんど勉強をしていなかったので、これは僕にとっても親にとっても幸運な想定外でした。
しかし期末が終わる頃には症状が悪化していくばかり。
冬休みに入る前、そんな僕に精神科の先生が深刻な表情をして僕にこう言いました。
「もうダメ。うつがよくなるまで部活でちゃダメ。」
これは僕にとって想定外でした。
前々から部活休もうよと言われてはいたのですが頑なに断り続けていました。
なぜなら部員に嘘をつかなければいけないからというのと、
部員に仲間はずれにされるのが怖かったからです。
しかし僕のうつはそれほど深刻な状態になっていたのでしょう。
あの先生がすごく厳しい表情を浮かべていました。
そこで僕は考えた末に部活を一時休部することを決めました。
休部する前日に部員から「一緒に陸上シューズ買いに行こうぜ!」と誘われた時はとても胸が痛くなりました。
ちょうどその頃胃も痛かったので、胃を理由にして休部することとシューズを買いに行くことを断りました。